自由な環境で育つと、人生で思うようにならない時に困りませんか?

『思うようにならないことも人生にはあります。
自由な環境で育つと、思うようにならない時に困るんじゃないですか?』

自由な学校をやっていると、
ときどき、このような質問を受けます。

シードームのように、誰かに強制されることがない学校では、
何をするにも、自分自身が「やろう!」と決めます。

ところが、

「やりたい!」「やろう」と始めたことでも、
「あー、思うようにならない。」「思ったように進まない」と思うことも時にはあるそうです。

そんな時に、
「なんとか完成までこぎつけたい!」という思いと、
「投げ出したい」という思い、

そして、
「ここで投げ出したら、これまでの努力や時間がもったいない。」
という思いも入り交ざる。

誰かにやらされているなら、
その相手に文句を向けることで、少しは気持ちをまぎらわせられるかもしれません。

うるさく促されたり、責任を咎められたら、
そこに反発することもできます。

ところが、

自分で決めたことだから、
不満をぶつける相手はいません。

とにかく自分と向き合うしかない。

自分の決定を悔いること、
それでも、いつまでも逃げていられないこと、
それでも前に進めない自分。

そんな自分と向き合って、
生徒たちはそれぞれに、自分との向き合い方を身につけていくようです。


「モチベーションが上がらない時は、
取り掛かるまでがすごく大変だけど、スタートしてしまえばあとは流れができる。」

「モチベーションが上がらない時は、
仲間を集めて一緒にやると、一緒に頑張ってるんだと思えてやりはじめられる」

「私は、一日のうちで気分のいいタイミングにやるようにしてる」

「作業をする環境を整えて、お気に入りのドリンクやBGMを用意して、終わったら自分へのご褒美を用意したりするよ」

生徒たちからは、いろんな対策がどんどんでてきます。


みんなそれぞれに、
自由に過ごす中で、
自分が決めたけど、思うように進まない状況に大変さを感じる経験があって、

それに対しての打開策を工夫して自分に合うやりかた(自分のコントロール方)を身につけているみたいです。



『自由な環境で育つと、思うようにならない時に困るんじゃないですか?』

この問いにたいする答えは、

自由な環境で育っていても、
「思うようにならないことは起きる」ということ。

そして、その場合、

「思うようにならないこと」を「甘んじて受け入れる」のではなく、
それを「受け入れるのか」「拒むのか」も自分で決め、
やるとなったら、そのために様々な工夫をしている。

ということなんだと思います。


こういった人生への向かい方が、

7つの習慣でいう「第1の習慣」=「主体的である」
なのではないかなと思います。


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